vol.3 インフルエンザ ワクチン補助について
2010年11月26日(金)
去年、2人の娘さんが新型インフルエンザにかかった道新健保被保険者の奥さんが、ご主人とワクチンについて、話し合っています。
妻:今年もインフルエンザの季節になったわねぇ。去年は娘たちがワクチンを打ったあとに新型にかかったけど…、ワクチンはいつ打つのがいいのかしら?
夫:流行は12月と言われているけど、今年は早いみたいだね。ワクチンを打ってから効き目が出るまで、2週間くらいかかるらしいから、11月の始め頃には打っておいたほうがいいんだろうね。
妻:去年は新型が大流行したから、季節性と新型の2回打たなきゃだめよね。
夫:今年のワクチンは3価といって、新型Aと季節性A、Bが入っているので、大人は1回でいいそうだよ。
妻:そういえば、お父さんの健保組合は、ワクチン補助をやっているんでしょ?
夫:そうなんだ。今年から始めたんだよ。一人上限2千円だと言ってたなぁ。申請書に領収書の原本を付けて健保組合に提出すればいいそうだよ。
妻:領収書は返してくれるのかしら?
夫:どうして?
妻:医療費控除に付けるのよ。領収書がなければ受け付けてくれないの。
夫:インフルエンザのワクチンは医療費控除の対象外だよ。
妻:そうなの。そういえば、うちで通っている医院はレシートしか出さないわ。
夫:健保の事務長は、レシートはダメだと言ってたなぁ。値段だけしか印字されていないのが理由らしいけど。でも、はっきりとインフルエンザと分かる記入や病院名が刻印されていれば認めてくれるらしいよ。いずれにしても、そういう場合は領収書をくださいと頼むのが確実だね。
妻:うちの子は、2回接種してるんだけど、申請はどうすればいいの?
夫:上限が2千円だから、1回目で2千円を超えていれば、その領収書でいいよね。それ以下なら、2回目を待って合算で申請すれば受け付けてくれるよ。そうそう、2回目は4週間後らしいから締め切りの1月31日に間に合うように1回目を打っておいたほうがいいよ。
妻:うちは家族4人だから8千円の補助か。助かるわ。でも、健保財政は大変だとニュースでやってたけど、大丈夫かしら。
夫:それで、インフルエンザを防いだり、かかっても重症化しないほうが、家族はもちろん。健保財政も助かるからだと事務長は言ってたなぁ。
妻:それなら実家の祖父母も対象にしてくれたらいいのにね。
夫:被扶養者じゃなければ補助対象にはならないよ。健保だってそれほど余裕があるわけじゃないらしいよ。それに、被扶養者でも65歳以上や1歳未満の乳幼児は対象外なんだって。
妻:へぇ。どうして?
夫:65歳以上は01年から予防接種法の対象になっていて、公費補助が出るんだって。乳幼児は効果がないとか、脳症を減らす効果があるとか、専門家でも意見が割れているので、今回は見送ったそうだよ。
妻:それでも、一家の健康と財布を守る私としては大助かりよ。いつもは健保組合なんて気にもしなかったけど、私たちのためにいろいろやってくれているのね。
夫:そうだね。でもワクチンを打ったからといって、インフルエンザにかからないわけじゃないからね。日頃のうがいや手洗い、何よりも生活習慣を規則正しくしないとね。うちの事務長なんか56年の人生で2回予防接種した年だけ、インフルエンザにかかったそうだよ。笑っちゃうよね。
<健保組合 担当者から>
申請書はHPからプリントアウトできますが、健保組合にもあります。締め切りは1月31日までに接種したものに限ります。2月末日までに健保組合にご提出ください。道新社員は毎月20日(健保受付日)で締め切り、翌月の給与に振り込みます。その他の事業所はそれぞれの方法で払い込まれます。任意継続者は道新健保から直接口座に支払います。